未対応機能
現行版 LAMMPS に不足している機能を簡単にまとめたリストです。中には時間や需要の問題で対応が進んでいないものもあれば、単純に実装が難しいものもあります。
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圧力計算には長距離のファンデルワールス補正が含まれていません。体積一定シミュレーションでは定数項となりますが、ボックスサイズが動的に変化する圧力一定シミュレーションでは誤差の原因になります。
スムージングされた Coulomb スタイルはクラス II 力場と併用できません。
エネルギー最小化計算は、圧力一定条件や一部の fix(拘束)とは併用できません。
非直交ボックス(例:Parrinello-Rahman 圧力制御)には対応していません。
SHAKE fix は rRESPA と組み合わせて使用できません。
現行の F90 版 LAMMPS では、Ewald 計算が一部のマシンで旧 F77 版より 2 倍遅くなっています。これはおそらく、F90 コンパイラが allocatable 配列を扱う方法によるものです。なお、より一般的に利用される PPPM ではこの遅さは問題になりません。
LAMMPS はシミュレーション領域を空間分割していますが、それ以外の負荷分散は行いません。そのため、幾何形状や密度の偏りによっては並列計算で負荷不均衡が発生することがあります。